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■広報・PRと広告の違い。マーケティングの観点からの活用方法

日本では「広告」と「広報・PR」の違いが曖昧になりがちですが、マーケティング効果を最大化するためには、それぞれの特徴を活かし統合的に活用することが重要です。広告は企業が直接発信するのに対し、PRは第三者(メディア)が情報を発信します。

目次
1.PRとは?
2.広告とは?
3.PRと広告の違い
4.SNSとPRの関係性

PRとは?

PR(パブリックリレーションズ)は、組織や個人が自身のイメージや情報を広報活動を通じて公衆や関係者に対して効果的に伝えることを目指すマーケティングおよびコミュニケーションの一分野です。

以下に、PRに関する基本的なポイントを説明します。

目的と目標:
PRの目的は、組織や個人のイメージ向上、信頼構築、関係者への情報提供、製品やサービスの認知度向上、コミュニケーション強化など様々です。これらの目的を達成するために具体的な目標が設定されます。

対象とターゲット:
PRの対象は一般市民、顧客、株主、報道機関、政府機関、NGO、他の組織など多岐にわたります。ターゲットを明確にし、適切なアプローチを取ることが重要です。

戦略と戦術:
PR戦略は、目標達成のための全体的なアプローチや方針を指します。戦術は、具体的な手法や活動、メディアの選定、イベントの開催、SNS活用など様々です。

メディアとコミュニケーションツール:
メディアは、新聞、テレビ、ラジオ、インターネット、SNSなど多様です。コミュニケーションツールには、プレスリリース、広報記事、メディアキット、イベント、セミナー、記者発表会、インフルエンサーマーケティングなどがあります。

危機管理:
PRは、危機管理にも関連します。組織が危機に際して効果的に対応し、信頼を損なわないようにするための戦略やコミュニケーションが重要です。

評価と改善:
PR活動の効果を定量的・定性的に評価し、改善することが重要です。フィードバックを受けて戦略や戦術を調整し、効果的なPR活動を展開していくサイクルが重要です。

法律と倫理:
PR活動には法律や倫理に関するルールやガイドラインがあります。これらに適合して活動することが求められます。

国際PR:
グローバルな規模で活動する組織にとって、国際PRが重要です。文化や言語の違いを考慮しながら、国際的な戦略を展開します。

これらの要素を適切に組み合わせて戦略的にPR活動を展開することで、組織や個人の目的達成に向けて効果的なコミュニケーションが実現されます。

広告とは?
広告は、製品、サービス、イベント、アイデア、ブランドなどを宣伝・宣伝するために作成されたメッセージであり、一般的には広告主(企業、組織、個人など)が特定の対象の視覚や聴覚に訴えるために使用します。広告の目的は、製品やサービスの売り上げを増やしたり、特定のメッセージを伝えたり、ブランドの認知度を高めたりすることです。

以下に、広告に関する基本的な要素や手法を説明します。

広告の目的:
製品やサービスの販売促進
ブランドの認知度向上
ターゲット市場への情報提供
顧客の意識や態度の変容
新しい製品やサービスの導入

ターゲットオーディエンス:
広告は特定のターゲットオーディエンスに対して訴求するため、ターゲットの属性や関心、行動パターンを理解することが重要です。

メディアと広告媒体:
広告は多様なメディアで配信されます。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インターネット、SNS、看板、ラッピングなど、選択肢は広範です。

広告の形式:
テキスト広告: 文字だけで構成される広告
グラフィック広告: イメージやグラフィックを使用した広告
動画広告: 動画コンテンツを使用した広告
インフルエンサーマーケティング: インフルエンサーが製品やサービスを宣伝する広告形態
ネイティブ広告: コンテンツの一部として自然な形で組み込まれた広告

広告制作:
広告の制作にはコピー(文言)、デザイン、映像、音響、ストーリーテリングなどが含まれます。

予算と効果測定:
広告の制作、配信、プロモーションにはコストがかかります。効果測定を通じて投資対効果(ROI)を評価し、戦略を最適化します。

法律と規制:
広告は法的規制に準拠する必要があります。誤解を招かないように正確で誠実な情報を提供することが求められます。

AIDAモデル:
Attention(注意を引く)
Interest(興味を引く)
Desire(欲望を喚起する)
Action(行動を促す)
AIDAモデルは、広告の効果的な訴求を促すための基本的なプロセスを示します。

広告は常に変化しており、デジタル時代においてはインターネットやソーシャルメディアが重要な広告媒体となっています。また、ターゲットオーディエンスの特定やデータ分析を活用して、ターゲットにより適した広告メッセージを提供することも重要なトレンドとなっています。

PRと広告の違い
PR(パブリックリレーションズ)と広告は、両者が似ているようで異なるコミュニケーション手法です。
以下に主な違いを説明します。

1.目的と対象:
PR: PRは組織や個人のイメージ向上や信頼構築、関係者への情報提供、製品やサービスの認知度向上などを目的とします。広報活動を通じて広範な対象者に向けて情報を発信します。
広告: 広告は製品やサービスの販促、ブランド認知、売上増加などを目的とします。特定の製品やサービスをターゲット市場に対して積極的に宣伝・販売するための手法です。

2.制御と信憑性:
PR: PRは、企業や組織が自身のメッセージを制御し、他のメディアを通じて発信します。一方で、PRは編集的な要素が強く、広告と比べて一般的に中立的で客観的な情報と見られることが多いです。
広告: 広告は企業や広告主が自身のメッセージを制作し、購入したメディア上で配信します。広告は通常、主観的な情報であり、広告主がメッセージをコントロールします。

3.支払いとコスト:
PR: PR活動の一部は無料である場合がありますが、広報活動のプランニングや実施、専門家のアドバイスにはコストがかかります。
広告: 広告はメディアのスペースや時間を購入するため、広告主は広告料を支払います。制作やメディア購入、広告運用などにコストが発生します。

4.形式とメディア利用:
PR: PRはプレスリリース、メディアインタビュー、イベント、危機管理、ソーシャルメディア活用など幅広い手法を利用します。
広告: 広告はテレビ広告、ラジオ広告、新聞広告、デジタル広告、SNS広告、フライヤーなど、多様なメディアやフォーマットを使用します。

5.信頼度と効果:
PR: PRはメディアや第三者の信頼を利用して情報を伝えるため、信頼度が高く、長期的な信頼構築に寄与します。
広告: 広告は広告主が自己宣伝するため、信頼度がPRに比べてやや低いとされます。ただし、適切にターゲットを選び、魅力的な広告を制作することで効果的な販売促進が可能です。

両者は組み合わせて効果的なマーケティング戦略を展開することが一般的であり、統合的なコミュニケーション戦略を構築することが重要です。

SNSとPRの関係性
SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)とPR(パブリックリレーションズ)は、現代のマーケティングおよびコミュニケーション戦略において密接な関係を持っています。SNSはPR活動にとって重要なプラットフォームであり、相互に補完しあう役割を果たします。

以下に、SNSとPRの関係性について詳しく説明します。

情報発信とコミュニケーション:
SNSは、リアルタイムで多くのユーザーに対して情報を発信する強力なツールです。PR活動において、企業や組織は自身のメッセージやニュースをSNSを通じて効果的に伝えることが可能です。また、ユーザーとの双方向のコミュニケーションを通じてフィードバックを受けたり、関係構築を強化したりします。

ブランドの展示と拡散:
SNSを活用することで、企業や組織はブランドの特徴やメリットを広範なオーディエンスに効果的にアピールすることができます。拡散性が高く、共有されやすい特性を持つSNSは、広告やイベント、新製品の発表などを迅速に拡散するのに適しています。

クライシス管理:
PR活動は危機管理も重要な役割を果たします。SNSでは情報が瞬時に拡散されるため、企業や組織は危機管理において迅速な対応が求められます。適切なコミュニケーションをSNSを通じて行うことで、情報の透明性や信頼度を高めることが可能です。

ターゲットオーディエンスの特定とターゲティング:
SNSプラットフォームは、広告主に対してターゲットオーディエンスを非常に詳細に設定できる環境を提供します。PR活動においても、ターゲットオーディエンスの特定やターゲティングを行い、効果的なコンテンツを配信することが可能です。

インフルエンサーマーケティング:
SNS上で影響力のあるインフルエンサーや意見リーダーが多く存在します。これらのインフルエンサーと提携して、PR活動の一環として製品やサービスを宣伝することで、効果的なマーケティングが可能です。
総じて言えば、SNSはPR活動の中心的な要素として、情報発信、コミュニケーション、危機管理、マーケティング戦略の構築など多くの面で活用されています。また、SNSの進化と普及により、PR活動も変化し、より多くのオーディエンスにリーチするためにSNSを有効活用することが重要となっています。

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ブログでは、「広報・PR」、「広告」、「SNS」の特長について紹介をしましたが、
実際には、「広報・PR」×「広告」×「SNS」を組み合わせることで、認知向上・ブランディングの最適化を図っていくこととなります。
また、状況におじて、「広報・PR」、「広告」「SNS」を使い分けることが大事となってきます。

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